であいフチゲオオバキスミレの特徴

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フチゲオオバキスミレはオオバキスミレの変種ですが 見た目はどう違うのかわかりにくいです。 母種のオオバキスミレと分けないという分類方法の本もあります。 種類が増えない方がいいので どちらでもいいんですが フチゲちゃんは家の裏にあるので 愛着があります^^
なので 家の裏にいるフチゲオオバキスミレで 違いといわれている点をどのぐらい当てはまっているのか確かめてみることにします。画像が揃うかなあ〜。

これはほぼ典型的。
090429028tatisugata.jpg
フチゲオオバキスミレ

オオバキスミレのように密生していないので 一つ一つがきりっと立っている印象です。

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 ★最初は名前にもなっている葉のふちの毛を見てみます。
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とても小さいので 肉眼ではわかりませんが あります。
060429058hahutike.jpg
(↑フチゲオオバキスミレ)

オオバキスミレのを見てみたら この画像には毛はないようです
オオバキスミレ
(↑オオバキスミレ)

でもオオバキスミレにも毛があるのが多く見られるようです。 北海道のオオバキスミレは縁に毛があるのが普通にみられるそうです。
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 ★葉の裏の脈上に毛がある***********
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というのは撮ってないので 出始めのころのを見てみると 毛がありました。
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(↑フチゲオオバキスミレ)

でも オオバキスミレにも 葉の付け根や裏の葉脈上に毛がありました。
オオバキスミレ
(↑オオバキスミレ)

葉のふちに付け根には見られますが この画像でも付け根以外の葉のふちには無いようです

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 ★全体に赤紫っぽい(花弁の裏や茎が赤紫)
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家の山ではない山の日当たりのいい斜面で見たのは 茎の赤紫がくっきりしていました。 うちのは 日当たりが悪いせいなのか茎があまり赤くないのも多いです。

フチゲオオバキスミレ
(↑フチゲオオバキスミレ)

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 ★葉が厚く光沢がある
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うちのは あまり顕著ではないような・・・

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 ★つぼみが紅紫色
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これは家の裏ではなく 隣町のよその山です。つぼみも茎もものすごく濃いです。

フチゲオオバキスミレ
(↑フチゲオオバキスミレ)

家の裏ので濃いめのを選んでみましたが 茎は上の程濃くありません。日当たりのせいなのかな?

フチゲオオバキスミレ
(↑フチゲオオバキスミレ)


オオバキスミレにも赤みを帯びたつぼみがありますが 数は少ないようです。 オオバキスミレの画像からつぼみが赤っぽいのを探してみました。 数は少ないけれどもあります。

オオバキスミレ
(↑オオバキスミレ)

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 ★オオバキスミレは根茎が横に伸びてつながって増える性質があるので群落になるが、フチゲオオバキスミレは下に伸びて離れているので大きな群落にならない。
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裏山ではぽつんぽつんと生えています。 多くてもこのぐらい。ただし掘ってみたことがないので 根の形がどうなっているのか確かめていません。

フチゲオオバキスミレ
(↑フチゲオオバキスミレ)

オオバキスミレはこのように隙間なく群生しているのをよく見かけます。もちろんまばらなのもあります。

オオバキスミレ
(↑オオバキスミレ)

このことは 大きな違いです。

2015年に隣町で観察会があった時に見ることができました。
根っこの様子です。 つながっていませんでした。
150503009hutige-ne.jpg

(この場所は高台避難道路の拡張のためになくなる場所なので 標本に出す前に撮影させていただきました。)

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 ★根茎で増えないせいか 閉鎖果がおおいらしい。
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フチゲオオバキスミレ
(↑フチゲオオバキスミレ)

ただし 家の裏のフチゲちゃんが咲く場所は 杉林と落葉樹の急斜面のとの境目で日当たりが悪いです。上の株は林のはずれの比較的日当たりが良い所にある株で毎年たくさんの閉鎖果を付けます。 そのせいか 最初のころから3枚の大きい葉の他に小さい葉が多いような。
オオバキスミレにもついていますが。オオバキスミレの閉鎖果についてはその時期に行ったことがないのでわかりません。

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 ★花茎の上部に細かい粉状の毛があります。
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フチゲオオバキスミレ
(↑フチゲオオバキスミレ)

これとつぼみが赤い事が オオバキスミレとの違いとして 分かりやすい部分だそうです。

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 ★北海道南部から宮城県までの太平洋側に分布。
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家の場合 山の中ではなく 裏庭から続く平地に近いところです。
海までは10kmぐらいでしょうか。

オオバキスミレは日本海側の山地を中心とした雪国で多く見られ、東北の北の方では里山でも見られるすみれです。

以上 あくまでいしのまきのはじっこの家の裏のを中心に見たことです。
裏というか前山は 昔は雑木が多かったのですが50年ぐらい前に杉をたくさん植林して ほとんど杉ばっかりの山になりました。フチゲオオバキスミレは下の平地のほんの一部にしかありませんが 昔はもっと範囲が広く上の方まで見られたようです。
上で見たというのを近所の方から教えていただいたので行ってみたのですが見つけられませんでした。

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