ヒメゴウソ

Carex phacota 姫郷麻
狭義ではCarex phacota var. gracilispica ヒメゴウソ
    Carex phacota var. phacota ホナガヒメゴウソ
カヤツリグサ科 スゲ属 アゼスゲ節
高さ20〜60cm 多年草 根茎は短く、叢生
花:5〜6月、小穂は3〜5個、頂小穂は雄性、側小穂は雌性、下方のものは柄があり垂れ下がる、果胞は粉白味を帯びる

《名前の由来》 ゴウソに似るけれどより小型で柔らかいことから姫とついた

《場所》 北海道〜九州:池の縁、湿地など

いしのまきで
田んぼと山の間の道を歩いて見つけました。
雌小穂が長めで垂れているのでホナガヒメゴウソなのかなあと思ったけれど、果胞の形が広卵形で小さい(3o弱)し 鱗片の芒は長いけれど長く突き出るほどではないような気がするので 広義のヒメゴウソとしておきます。
ヒメゴウソ
'21.06.16

ヒメゴウソ
'21.06.16

ヒメゴウソ
'21.06.16

鱗片の芒は長いけれど そうでもないのもある
ヒメゴウソ
'21.06.16

頂小穂は雄性 側小穂は雌性
ヒメゴウソ
'21.06.16

少しもらってきた
全体の長さは56pぐらいだった。葉の幅は5oぐらい
ヒメゴウソ
'21.06.16
”葉は粉緑色で幅2〜6mm”

ヒメゴウソ
'21.06.16

葉裏
ヒメゴウソ
'21.06.16

葉表
ヒメゴウソ
'21.06.16

ヒメゴウソ
'21.06.16

雄小穂
ヒメゴウソ
'21.06.16

雌小穂
ヒメゴウソ
'21.06.16

芒がすごく長いのもある
ホナガヒメゴウソのタイプなのかなあ
ヒメゴウソ
'21.06.16

ヒメゴウソ
'21.06.16

雌小穂の長さ4pぐらい、太さ5o弱ぐらい。雄小穂の長さ4pぐらい
ヒメゴウソ
'21.06.16
”頂小穂は雄性、線形で長さ2〜5cm。側小穂は雌性、円柱形で長さ2〜6cm、幅3〜4mm、下方のものは柄があって垂れ下がる”

ヒメゴウソ
'21.06.16

果実
ヒメゴウソ
'21.06.16

ヒメゴウソ
'21.06.16

果胞 広卵形
ヒメゴウソ
'21.06.16

果苞は扁平
ヒメゴウソ
'21.06.16

果実
ヒメゴウソ
'21.06.16

ちょっと長めのもある
ヒメゴウソ
'21.06.16

果胞の長さは2.5o強ぐらい 果実の長さと幅は1.5oぐらい 雌鱗片の長さ2oぐらい芒が1oぐらいあった
ヒメゴウソ
'21.06.16
”果胞は長さ2.5〜3.5mm、乳頭状の突起を密布、嘴は短く口部は凹形。 果実は倒卵形、断面はレンズ状、長さ約2mm、柱頭は2岐”

そのうちホナガヒメゴウソの雌鱗片の芒は果胞より突出し、果胞はヒメゴウソ(2.5〜3o)よりも大きく3〜3.5mm 他の違いがあるようだけれど、 果胞と果実が円形などは狭義のヒメゴウソに当てはまるが 小穂が長く垂れている(時期が遅かったせいがあるかも)ことや芒が長いのもあって決められず 広義のヒメゴウソとしておくことにした。


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