コアゼテンツキ

Fimbristylis aestivalis 小畔天突
カヤツリグサ科 テンツキ属
有花茎の高さ5〜15cm 1年草
花:7〜10月、小穂:狭楕円形、長さ3-4mm、幅1.0mm、茶褐色、芒が短い

《名前の由来》 畔によく生えていることからアゼテンツキで、その仲間の中で一番小さいので小。

《場所》 本州、九州:湿地、水田の畦、河川敷など日当たりのよい湿地

さいたまで
田んぼの脇の隙間の道を歩いていると足元にちいさいテンツキのようなのがいた。どうやらコアゼテンツキのようだ。
圃場整備、乾燥化などで少なくなっているらしい。
コアゼテンツキ
'21.06.29

とても小さい。10pよりだいぶ低そう
コアゼテンツキ
'21.06.29

一株づつ少し離れて群生
コアゼテンツキ
'21.06.29

根元の様子
コアゼテンツキ
'21.06.28

花茎はまっすぐ
葉は長いのもあるけれど花茎より下にある
コアゼテンツキ
'21.06.28

葉鞘に毛が多い
コアゼテンツキ
'21.06.28

葉は細長くしなやか
コアゼテンツキ
'21.06.28

花穂の様子
コアゼテンツキ
'21.06.28

コアゼテンツキ
'21.06.28
"花序は複散房状。"

踏まれそうなところを少しもらってきた
大体8pぐらい
コアゼテンツキ
'21.06.28

花穂
コアゼテンツキ
'21.06.28

コアゼテンツキ
'21.06.28

花茎はゆるい3稜形
コアゼテンツキ
'21.06.28

小穂を上から見てみた
コアゼテンツキ
'21.06.28

小花3個。果実が見える
コアゼテンツキ
'21.06.28

小穂の下に果実がついていた
外すときに鱗片を取ってしまったらしい・・・
コアゼテンツキ
'21.06.28

"アゼテンツキの仲間で一番小さく高さ8〜10p(アゼテンツキメアゼテンツキは10〜20p)
さらに区別点は
・鱗片の芒は短い(アゼテンツキは長く メアゼテンツキはそれよりは短い)
・柱基には長毛がない(アゼテンツキとメアゼテンツキは長毛がある)。
・痩果の長さが短かく0.5〜0.6mm(アゼテンツキ、メアゼテンツキは約0.7o)。"

とのことなので見てみると

苞があるところの小穂
長さ2oぐらい
芒はすこしある
コアゼテンツキ
'21.06.28
"小穂は狭楕円形、長さ3-4mm、幅1.0mm、茶褐色"

そう果まだ熟していないけど取り出してみた
長さは5o強だった
柱頭2岐 柱頭の基部に長毛がない
コアゼテンツキ
'21.06.28
"倒卵形〜広卵形、淡黄褐色"

9月に行ってみたら 前より高い気がする。10p強ある
コアゼテンツキ
'21.09.30

小穂は長さ4o弱あった。
コアゼテンツキ
'21.09.30

小花 鱗片の透明部分にうっすらそう果がわかる
コアゼテンツキ
'21.09.30

果実は白っぽくなってしまったけど 柱基に長毛は無い
そう果の長さは5oぐらい
コアゼテンツキ
'21.09.30


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