コオニビシ

Trapa japonica var. pumila 小鬼菱
ミソハギ科 ヒシ属 水生植物 浮葉植物(葉が水面に浮く)
1年生
花:7〜8月、白色、淡紅色を帯びることもある、直径約1cm

《名前の由来》 果実が菱形だからではなく 菱の果実の形から菱形という言葉ができたそうだ。果実が押しつぶされたような形から ひしぐ ということばからヒシと呼ばれるという説がある。他に葉がひしゃげた形だからという説。
コオニビシは果実の刺状突起がオニビシと同じく4本あることからかも。
《場所》hj 北海道〜九州:湖、沼、池、など

沼にたくさんみられました。
浮葉がロゼット状に広がります。
ヒシと思っていましたが 果実から変種のコオニビシと教えていただきました。
果実は一番下に。
葉や花では区別がつかないそうです。
コオニビシ
'15.10.04

葉が立っているのがありました。
葉柄の途中に浮嚢という浮き袋のようなふくらみがあります。
コオニビシ
'15.10.04
密生すると立ち上がってくるそうです。

沼一面を覆っているように見えます。
コオニビシ
'16.07.21

葉は三角形 長さ2〜6cm、幅2〜8cm
コオニビシ
'16.07.21

茎を持ち上げてみました。
コオニビシ
'16.07.21

コオニビシ
'16.07.21

8月に行ったら花が咲いていました。
数えるほどしかありませんでした。
1日花だそうです。
花弁4個 雄しべ4個 雌しべ1個 コオニビシ
'16.08.16

水位が減って土が見えている所だったせいか開ききったのは見られませんでした。

コオニビシ
'16.08.16

横から。
コオニビシ
'16.08.16

萼は4個あり ヒシはそのうちの2個が果実について残り刺状になってひしの形ができるらしい。
コオニビシは4個とも刺状突起になる。


花が終わると水中で果実が熟し 茎から離れて浮いてくるそうなので秋に見てみよう。 仲間にヒシ オニビシ コオニビシ ヒメビシなどがあるが 果実を見ないと区別は難しいとのこと。

秋に沼の縁の水位が下がった時にオモダカの葉っぱに乗っかっていたので持ってきました。
コオニビシの果実
'16.10.23
刺状突起もいれて横幅は約4cm(画像のは先の部分が欠けているかもしれないのでもう少し長いかも。)あり、突起の先には逆毛のように微細な刺が並んでいました。 上の画像の右の先が爪のようになっている部分です。
コオニビシはヒシの変種として記載されるが、ヒシとコオニビシは共にオニビシとヒメビシの交雑起源とのことです。
西宮の湿生・水生植物コオニビシ