タガネソウ

Carex siderosticta 鏨草
カヤツリグサ科 スゲ属 多年草
高さ10〜40cm
花:4〜5月、果期は5〜7月

《名前の由来》 葉を鍛冶屋の道具のたがねに見立てた。
鏨(たがね):金属加工に使う鑿(のみ)に似た道具。
葉が似ているのかどうかよく分からない。。。葉が細長いスゲ属の中で幅広い葉なのでたがねにみたてたということらしい。

《場所》 北海道〜九州:山の木陰や山道脇や草地など


里山でどこにでも見かけるタガネソウの、葉に気が付くころはいつも花が終わっているので 春に注意してみるようにしていたらやっと見られました。葉はまだあまり展開していません。

花茎の上の方に小穂が数個 少し離れてついています。
タガネソウ
'17.04.27

柱頭は淡紅紫色
タガネソウ
'17.04.27

雄雌性で先端部に雄花がつきます。
タガネソウ
'17.04.27

タガネソウ
'17.05.09

葉は薄くて縦じわがあり、基部の鞘は紅色を帯びる。
タガネソウ
'17.04.27

スゲ属は葉が細長いのが多いそうですが 
タガネソウは幅広い葉なので 葉だけの時はラン科?と思うことがあります。
タガネソウ
'17.05.09
幅1〜3cm

前年に葉があったところから花茎が立ち上がるそうで 葉から少し離れています。
タガネソウ
'17.05.09

タガネソウ
'17.05.09

果実が熟すと倒れて見えなくなるので葉だけが見えます。
地下茎が匍匐して群落を作る。
タガネソウ
'17.06.20