ハクモウイノデ

Deparia pycnosora var. albosquamata 白毛猪の手
イワデンダ科 オオシケシダ属 夏緑性

ミヤマシケシダとハクモウイノデを併せて広義にミヤマシケシダと呼ばれていたが、現在はミヤマシケシダの仲間はミヤマシケシダ(var. pycnosora)、ハクモウイノデ(var. albosquamata)、ウスゲミヤマシケシダ(var. mucilagina)、の3変種に分けられている。

《名前の由来》 葉軸に白い毛が密生していることと イノデに似ていることから

《場所》m 本州、四国、九州:山地の湿った林床など

車で40分ぐらいの良く行く山で 株が欠けているハクモウイノデがありました。
ハクモウイノデ
'16.10.16
葉柄は短い。

片側がなくなっているので株元が見えました。
根茎直立して、葉を叢生します。
基部の鱗片は披針形〜卵状披針形、褐色〜暗褐色だそうですが良く写っていません^^;
ハクモウイノデ
'16.10.16
もう一つの変種のウスゲミヤマシケシダにも多毛のタイプがあるそうで 見分け点は葉柄基部を見て粘液に覆われてい ることだそうです。

葉柄はわら色か赤紫色を帯び、毛が密につきます。
ハクモウイノデ
'16.10.16

下の方の羽片はミヤマシケシダと同じように小さくなっていますが、
ハクモウイノデの方が小さくなるようです。
ハクモウイノデ
'16.10.16

ソーラスは中間に付き普通長楕円形
ハクモウイノデ
'16.10.16

羽片の基部の裂片が大きくなっています。
ハクモウイノデ
'16.10.16

中軸も白毛が生えていました。
ハクモウイノデ
'16.10.16

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岩手県で撮影ですが 参考のために
ミヤマシケシダが基本変種なので姿はよく似ています。
2回羽状深裂、先は急に狭くなり尖る。基部は徐々に狭くなり、最下羽片は極端に短い点は同じです。

胞子葉は長めで直立
ハクモウイノデ 岩手県
'13.09.06

羽片は基部の裂片が大きくなるので重なって見えることもあり、羽片全体の形は長三角形。
良く似たウスゲミヤマシケシダの多毛品はそうならないそうです。

ハクモウイノデ 岩手県
'13.09.06

ハクモウイノデ 岩手県
'13.09.06

ハクモウイノデ 岩手県
'13.09.06

毛が密生し鱗片があります。
ハクモウイノデ 岩手県
'13.09.06

はじっこノート「タマブキやミヤマシケシダ?」