Eleocharis kamtschatica f. reducta 黒針藺
カヤツリグサ科 ハリイ属
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刺針状花被片があるタイプを品種ヒメハリイ(ヒメヌマハリイ)
Eleocharis kamtschatica f.
kamtschatica
刺針状花被片が無いか痕跡があるタイプを品種クロハリイ
Eleocharis kamtschatica f.
reducta
広義の
Eleocharis kamtschatic は ヒメハリイとしているのが多いけれど、YListではクロハリイ(別名ヒメハリイ)となっていた。
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高さ15〜50cm 多年草
花:5〜7月、小穂は鱗片が濃い紫褐色、頂生、
《名前の由来》 ?ヒメハリイより黒いのかわからない
学名のkamtschaticaはカムチャッカの 品種名reductaは退化したという意味らしい
《場所》 北海道〜九州(北部):低地の湿地、河畔、海岸近くの湿地など
いしのまきで
ちょっと下の方の河川敷に降りてみた
河口に比較的近いので塩性湿地にあたると思う
調べてみるとクロハリイのようなので まとめてみることに
ぱらっと群生していた

”長い匍匐根茎がありところどころで叢生”
花盛り

'25.05.09
少しもらってきた
長さ20cmに満たない

'25.05.09
茎の太さは1〜2o弱
”有花茎:円柱形、長さ15〜50cm、幅1〜1.5mm”とのこと

'25.05.09
小穂は鱗片が黒褐色だった
左は雌しべ柱頭が出ている 柱頭は2岐 右は柱頭がしおれて雄しべの葯がでていた 雌性先熟

長さは8o前後だった。7〜20mmらしい
次の月に行ってみると
小穂がぼろぼろになって 茎も伸びて斜めになっているのもあった

'25.06.17
ちょっともらってきた
こんなに長くなっている。
25〜65cmのもあった

'25.06.17
刺針状花被片がないのがクロハリイで ついていなかったのでクロハリイになるようだ
品種なので、他の特徴はヒメハリイと同じらしい
(ヒメハリイは刺針状花被片が4〜5本つく)
果実が熟している 傷がついていて残念

'25.06.17
雌鱗片
長さは3o以上だった
”鱗片の長さ3.5〜4mm”

'25.06.17
柱基が果実より大きいくらいだった
2本細くついているのは雄しべの花糸
果実の長さは1〜1.5mm

”刺針状花被片は、退化しているか痕跡状”
5月の時のと比べてみた
上が5/9の未熟な果実 下が6/17

'25.06.17

茎は円筒形で筋がある

'25.06.17
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