オヤブジラミ

Torilis scabra 雄薮虱
セリ科 ヤブジラミ属
高さ30〜70cm 2年草
花:5〜7月、直径約2mm、白色(赤紫色を帯びる)

《名前の由来》 同属のヤブジラミに対して、果実が大きいので雄。ヤブジラミは藪に生えて、果実が衣類につくことから虱にたとえた。

《場所》 日本全土:林縁、野原、路傍など

同属のヤブジラミとの違い
花期が早い。ヤブジラミは6〜8月
花が赤紫を帯びることが多い。
花序は数個に枝分かれして、その先に数個花がつくが、花数が少なくまばらな感じ(ヤブジラミは最初の枝分かれが多くその先に付く花も多くまとまっている)。
果実はヤブジラミより大きめで赤紫色を帯びる
ヤブジラミより湿り気のあるところに多い。

いしのまきでもさいたまでも
群生していました。
オヤブジラミ
'10.06.02
これは緑っぽいですが 葉や茎が赤みがかっていることもあります。ヤブジラミはそういうことはないようです。

葉の様子
2〜3回羽状複葉
オヤブジラミ
'10.06.02

オヤブジラミ
'16.05.23

葉の付け根
オヤブジラミ
葉柄や葉身に上向きの伏毛がみられます。 オヤブジラミ
'16.05.23

群生
オヤブジラミ
'16.05.23

葉が赤っぽいのがありました
オヤブジラミ
'10.06.04

蕾は赤いのが目立ちます。
オヤブジラミ
'10.06.03

花柄が3本に枝分かれしてそれぞれの先にさらに2〜5個ぐらいの花が付いています。
オヤブジラミ
'10.06.03

4本にわかれているのもありました。2〜5本あるらしいです
オヤブジラミ
'10.06.04

花のふちが赤みがかるのが特徴とのことですが遠目にはあまり感じないのもあります。拡大して見ると赤味がかっているのがわかります。
オヤブジラミ
'10.06.04

横から見ると
子房は花の下にあり、この部分も赤味がかっています。 オヤブジラミ
'16.05.23

果実はカギ状に曲がった毛に覆われて、動物などにくっつきます。
枯れた色になると花柄の上向きの伏し毛がわかりやすくなっていました
オヤブジラミ
'24.06.09

分離果で 分果2個に分かれます。 果実:5〜6o”” オヤブジラミ
'24.06.09

二つに分かれたうちの一つの分果
この中に一つの種子が入っているらしいです。開けにくいのでやめました。
オヤブジラミ
'24.06.09