いしのまきで。
暗めの渓流の脇の狭い車道からのぞいてみると 岩のそばにスゲ属の株があったので、
低い崖をおそるおそる降りてみたらタニガワスゲらしい。近くには
ナルコスゲの株もあった

”根茎は短く、密に叢生し大株になる”
高さは60cm余りだった

花穂をアップしてみた
鱗片は黒っぽい

苞葉は葉鞘がないそうだけど 撮っていなかった。右端の様子でちょっとわかるような?
頂小穂が雄性で1個 側小穂は雌性で4個ぐらいついていた

'25.05.09
1つもらってきた
雌小穂の長さは長いので5pぐらい
”葉幅2〜4mm”とのことだが、2.5〜4oぐらいだったので当てはまる

”小穂は2〜5cmで直立”
”基部の鞘は葉身がなく濃褐色、糸網を生じる”そうだが そこは見逃した
雄小穂は普通より少し長かった

'25.05.09

”雌鱗片は側面が黒紫色、中肋は緑色、果胞より短い”
果胞の長さ3.5cmぐらいだった

”果胞は長さ3.5〜4o、扁平、嘴が長く縁に小歯がある、口部は鋭い2裂”

果胞の表面には側面を除いて脈はない
”果実は長さ約2o、倒卵形、断面はレンズ状” 長さは2oぐらいだった

'25.05.09
あまりはっきり撮れてないけど 葉の表側

'25.05.09
葉の裏側は白っぽい(紛白色)

'25.05.09
雄小穂 葯が残っていた

'25.05.09
柱頭は2岐 鱗片は果胞より少し短め

'25.05.09
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近隣の市で撮影したのも確かめてみるとタニガワスゲだと思う
山の伐採後の斜面の小さい渓流で。高さ30pないかだったが株はしっかりしていた

'25.05.04
雄しべの葯が落ちてしまったのか、雄小穂の鱗片の黒さが目立つ

'25.05.04
花穂

'25.05.04
雌小穂

'25.05.04
雄小穂

'25.05.04

嘴は長く、縁に小歯があり、口部は鋭く2裂 は当てはまる
さいたまのは 長い嘴の縁の小歯はそれほど目立たなかったけど 熟してくると落ちてしまうこともあるそうだ

'25.05.04
右は鱗片付き 左は柱頭がついたまま果実を取り出そうとして半面だけ剥けたもの
果実の長さは3oぐらい

'25.05.04
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