★雪融け直後
今年はツルタチツボスミレにであいたいなあと思い 日本海側の山に行ってみたのですが 雪が多くまだでした。同じような分布域で標高が1000メートル以下の所で見られる テリハタチツボスミレというのがあり、変種の関係か別種の説もあるのですが そちらも葉が変わってておもしろそうなので では低い所でということで テリハタチツボスミレを探してみることにしました。
分布域が日本海側なのですが 岩手県の日本海側よりの場所にあるらしいとのことで行ってみました。しかし雪深い所で まだ融けて間もなくで道が所々木が倒れていたり雪が残っていたりで ちょっと怖い思いをした箇所もあるなかを 車で登って行きました。駐車場から登山道に入って しばらく行くと 簡単に見つかりました♪
葉がピカピカ! みるからに照り葉です。触ってみると厚くてゴムっぽい。越冬葉に触ってみると バリバリと固く これはテリハタチツボスミレに違いないと思いました。
後日ブログで教えていただいて安心しました。
右の写真は最初にであった株です。魅力的な葉っぱです。来年も逢いたいなあ。
テリハタチツボスミレめも(有茎種:タチツボスミレ類)
Viola faurieana W.Becker
主に日本海側に分布し 青森県から福井県までの標高があまり高くない多雪地帯。葉が厚く皮質で茎葉に照りがある。葉の基部が切型が多い。
(ほぼ、ブログ 「週刊菫曜日」の記事から転用です。)
'14.05.29 岩手県
花茎は無毛
数株あった中から葉をトリミング
とても光ってつるつるしていたタイプ
これは先がとがり気味ですが全体としてはタチツボスミレより丸い感じ。
越冬葉の根生葉は とても固くて手触りが板のようでした
これは越冬葉ではなさそうですが 厚くてつやがあります。
花の正面。優しい色です。
タチツボスミレと同じように側弁基部は無毛でよく似ていますが 唇弁は白い部分が多く外側へ薄い紫色へのぼかしになっていて優しい感じ。
横顔 ここのはみな距が短いタイプだったのですが。。。
別のポイント。
先のタイプより照りが少ないですが やはり葉がかたく 触ると肉厚でぱりぱりでした。
越冬葉が長く残っていました。
越冬葉の部分をトリミング
雪の下で冬越しですが 退色変色などはしていないように見えます。
茎葉
顔
ここのポイントでも唇弁が白の部分が多い薄いぼかしです。典型なのかどうかはわかりません。
横顔
距は最初のポイントでのよりちょっと長めでした。基本型は短い筒型らしいです。