ナガミノオニシバ

Zoysia sinica var nipponica 長実の鬼芝
イネ科 シバ属
高さ10〜20cm 多年草
花:6〜8月、花穂は線形の総状花序で長さ3〜5p、小穂は淡緑色で紫色を帯びる

《名前の由来》 オニシバに似ているが小穂が長いことからかと思ったら
図鑑を見ると小穂の長さはオニシバより長いというわけでもなさそうだった。
もしかして ナガミノオニシバはコオニシバ(九州以南)の変種になるので 母種のコオニシバに対して小穂が長いからかもしれない。
または オニシバは花序の下の方は葉鞘の中なので見た目がオニシバより長くみえるからかもしれない。
本当はどうなのかな?

《場所》 本州(関東以西)、四国、九州;(となっているが 太平洋側の北限は岩手県):海辺の砂地、礫浜の潮間帯(潮の干満により露出と水没を繰り返す場所)など

いしのまきで
海岸の崖の下の岩場で 満潮の時は海水がかかりそうなところに花穂の長いシバがあった
ナガミノオニシバは海岸の砂地などの湿地に群生するというのを見たので これは違うのかなあと思ったりしたけれど
ナガミノオニシバ
'21.06.09

岩の上の土がある部分に小さい群落になっている
ナガミノオニシバ
'21.06.14

葯と柱頭が出ている
ナガミノオニシバ
'21.06.09

花穂は線形の総状花序
長さは4pぐらい、幅3o弱位だった
ナガミノオニシバ
'21.06.09
"総状花序は線状、長さ3〜5p、幅4〜7o、柄は長く葉鞘から抜け出す"

ちょっともらってきた
花序の先まで入れて16cm以上あった
ナガミノオニシバ
'21.06.09
"高さ10〜20cm"


長さ5pぐらいだった
ナガミノオニシバ
'21.06.09
"葉身は線形で平ら又は内側に巻く。長さ3〜8p、幅1〜3o、葉先は刺状となるがオニシバに比べて柔らかい"

葉鞘の口部の毛
葉耳の所にも毛が見える
ナガミノオニシバ
'21.06.09

結構長い毛だ
ナガミノオニシバ
'21.06.09

柱頭が残っている
小穂は花柄にぴったりそっている
ナガミノオニシバ
'21.06.09

花枝を曲げてみた
小穂に2o位の柄があって1個ずつついている
(シバは同じあたりから2個の柄が出ていたりして花穂の太さが太くなっていると思った)
ナガミノオニシバ
'21.06.09
"2〜3mmの柄があり1個ずつ花軸についている"

小穂
これは少し薄い色だった
長さは4〜5o
ナガミノオニシバ
'21.06.09
"小穂は長さ5〜8o、幅1〜1.3o
1小花からなり第1苞穎は退化。第2苞穎は革質で、淡緑色で紫色を帯びる、平滑、光沢が強い、内側にまき小花を固く包む。 背は円く竜骨とならない。"

葉舌は先が毛状になっている
その上の葉身に長毛が見える
ナガミノオニシバ
'21.06.10

5日後の同じところ
ナガミノオニシバ
'21.06.14

花は終わっているのが多かった
この前より色が濃くなっている感じ
ナガミノオニシバ
'21.06.14

枯れた葉に葉舌が残っている感じ。新しい方の葉鞘の口部に毛がある
ナガミノオニシバ
'21.06.14

少し咲いていた
ナガミノオニシバ
'21.06.14

葯と柱頭が見える
第2苞穎の先が少し傷んでいるような
ナガミノオニシバ
'21.06.14

葉の先
ナガミノオニシバ
'21.06.14

根元
前年(?)の枯れた茎が這っていた。
根茎が地中を這うとのことだけど 岩場で洗われて出ているのだろうか。
ナガミノオニシバ
'21.06.14

浮いて横に伸びているのもあった
ナガミノオニシバ
'21.06.14

先が刺状の葉
ナガミノオニシバ
'21.06.14

葉舌と葉鞘の口部の毛がこの前のより長い
ナガミノオニシバ
'21.06.14

ほんとうに長毛だ!
ナガミノオニシバ
'21.06.14

先が毛になっている葉舌が見えた
ナガミノオニシバ
'21.06.14

葉と葉鞘の後ろ側は無毛
ナガミノオニシバ
'21.06.14

葉表に疎らに毛があった
ナガミノオニシバ
'21.06.14

柱頭や葯が終わっているようだけれど第2苞穎が硬くて中を見ることができなかった
ナガミノオニシバ
'21.06.14


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