アレチギシギシ

Rumex conglomeratus 荒地羊蹄
タデ科 ギシギシ属 ユーラシア大陸原産
高さ30〜120cm 多年草
花:6〜7月、雌花と両性花が同じ株にある、花被片は緑色

《名前の由来》 ギシギシ類で荒れ地に多く見られることから

学名:属名Rumex(槍をあらわし 葉形から) 種小名conglomeratus(集団または球形に集まった) 《場所》 帰化種:日本全土:道端、荒地など

◆ギシギシ属は普通 花被片は6枚で 外側の外花被片3枚は小さく萼状で 内側の内花被片は花後大きく広がって一個のそう果を包む◆

さいたまで。
分かりにくいですが 沢山密生していました
アレチギシギシ
'20.06.02

葉 これは典型的ではないかもしれない
アレチギシギシ
'20.06.03
”茎葉は長さ10〜30p、幅2.5〜6p、長楕円状披針形、長い柄があり、縁は波打ち、鋭頭(鈍頭のこともある)、基部は浅い心形”

葉の裏
アレチギシギシ
'20.06.03

葉の表
アレチギシギシ
'20.06.03

花茎の節間がひろく苞葉が上の方までついているので他のギシギシ類と様子が違います
花柄の節ごとに輪生状に花がついていて 他のギシギシ類より節間が長いのが特徴
各節に苞葉が上の方までついていて、枝分かれが多く広がります
アレチギシギシ
花が咲いてまだ果実ができていない頃でした アレチギシギシ
'24.06.06

アレチギシギシ
'24.06.05

葉  下の方はちゃんとしたのがなかった
花期に根生葉はない
アレチギシギシ
'24.06.06

雌花と両性花があり 両性花は雄しべの葯に隠れて白い雌しべがみえます
花後 この3枚の広がっている内花被片が 翼状になりそう果をピッタリ包みます
アレチギシギシ
'20.06.03

果実のころのを見てみると アレチギシギシ
果実ができ始めて粒体が大きかった
アレチギシギシ
粒体が白いけれど 赤みがついているのが多いそうで
熟すと赤くなるようです
内花被片は細長く縁は切れこみません。
アレチギシギシ
'20.06.02
”果実を包む3個の内花被:長卵形、全縁、中央のこぶ状突起は赤色を帯びることが多い”

ギシギシ類の果実を包んだ時の内花被片の違いは見分けポイントになります
ギシギシ:浅い鋸歯があ。
ナガバギシギシ:幅が広い、広卵形、全縁
エゾノギシギシ:縁に鋭く長く突き出た突起
コギシギシ:縁に長い突起

内花被片3枚が果実を包む様子 中には一個の果実(そう果)があります
アレチギシギシ
'20.06.03

3つの内花被片にそれぞれ粒体がついています
内花被片はあまり広くならず全縁で粒体が目立ちます
小花柄は他のギシギシ類と同じく節があってまがっています
アレチギシギシ
'24.06.05
”小花梗:長さ1〜4o 内花被:長さ2〜3o”

ギシギシの仲間と雑種を作りやすく
ナガバギシギシとの雑種のアレチナガバギシギシ
エゾノギシギシとの雑種のアレチエゾノギシギシ
ギシギシとの雑種のセイタカアレチギシギシ
 など他にもあるそうです。

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